“本当の自分がわからない”人へ、根本からの脱出方法

二つの自分って、何かというと、文字通り『本当の自分』と『ウソの自分』です。『ウソの自分』というのは、一言で言えば、『自我』のことです。

言葉というのは、これまで培ってきたその人それぞれの固定概念で受け取られてしまうので、会話をする時は そもそもの大前提を共有する必要があります。まず『自我』という言葉の確認からいきましょう。

『自我』という言葉は、
哲学では：天地一切のものに対する自分のこと
心理学では：自分に対する各個人の意識観念
子育てでは：あれしたい・これしたいという意識の芽生え
という意味合いで使われています。


わたしが『自我』という言葉を使う時は、一般的に「エゴ」と呼ばれるものと同じ感じです。『たら・れば・べき…』みたいなもの。

＊完璧にやれば怒られない
＊完璧にやったら居場所がある
＊愛されるためには完璧な人間であるべき、みたいなものです。


人は、主に幼少期の体験から、無意識に自我を創ります。
それは、元々は、自分を守るために、自分を幸せにするために、身につけたものですが、次第に、『本当の自分』より、この『自我』の方が大きくなり、暴走し始めるから、自分がわからなくなっていくんです。


例えば
＊無価値観が押し出した自己犠牲
（自分に価値が無いと思い込んでいる人は、価値を感じたい為に、誰かの役に立って感謝されようとします。すると、本当はやりたくないのに、無意識に、しなくてもいいことまで自己犠牲でやってあげて疲れています。）

例えば
＊不足感が押し出した理想
（ああなりたい！こうなりたい！と、宝地図やビジョンボード、アファメーション、引き寄せ…。色んな学びをされてきた方も多いと思いますが、実は、『そうなりたいのはなぜか？』というと、『今、そうじゃない』からです。
だから、なりたい！なりたい！と理想に向かうほど、『今、そうじゃない』という認識が強化されるしくみになっています。

ですが、現実化するのは、あなたの認識ですから、不足感から理想に向かって頑張っていると、頑張れば頑張るほど、ずっと『今、そうじゃない』現実がつくられ続けていきます。これは2-2で詳しくお伝えします。）

たくさんの方が、日々、わたしの元に来られますが、「こんな自らが創り出した自我に翻弄されながら暮らしている人」は、とても多いのです。

では、本節をまとめると・・・
色んな声がこだまして本当の自分がわからなくなるのは、「本当の自分（＝純粋なハート）」に、「ウソの自分（＝自我）」をたくさん巻きつけて生きているからです。

じゃ、『本当の自分に戻りたい！』と思ったら、どうすればいいと思いますか？
ここまで、読んでこられたあなたは、もうお分かりかもしれませんね。

「ウソの自分（＝自我）」を巻きつけているから、本当の自分で居られなくなっているわけなので、そう！その『ウソの自分（＝自我）を解消』したらいいのです！


『本当の自分』で居られなくさせている『自我』の解消をさせて頂いた方々は…

＊「いつも周りの犠牲になる生き方」が終わって、「こんなに優しくされていいの？」という、天国に引っ越したような毎日に変わりました。

＊頑張っても、頑張っても、空回りして、周りから疎外されていたのが嘘のように、周りから認められ、愛される日常に変わりました！

＊いつも理由のわからない空虚感と焦りの中で、苦しい日々を送っていたのが、「何をしていてもしていなくても幸せ」という無条件の幸せを感じる日々に変わりました。「これを求めていたんだー！」と、人生で最も欲しかった感覚を手に入れて、最高に幸せです。

＊青タンができるほど壮絶な夫婦喧嘩をしていたのに、本質的な部分で通じ合える愛あふれる夫婦関係に変わりました！

＊支配的な相手に苦しむ日々でしたが、その相手が、ウソのように世界一優しい人に変わってしまいました！

＊閑古鳥だった事業に、お客さんが来始め、そして、電話が鳴りやまなくなり、契約が順調に取れるようになりました。自己重要感が上がったので、それに合わせて、収入や自分の所属もグレードが上がりました。社内の人間関係も驚くほど良好になり、長年思い描いていた家族との団欒も楽しめる自分になれて、本当に今、幸せです。

などなど、書きだせばキリがないくらい、たくさんの変化を遂げられています。


『わたし達一人一人には、無限の可能性がある！』と、これまで聞いてきた方もたくさんいらっしゃると思いますが、それは、自我の縛りを解消した、本当の自分になって初めて、発揮できるものだったのです。

「本当の自分がわからない時どうしたらいいのか？」という質問への答えに、ネット上で、よく、こんな回答を見かけます。

＊どんな自分で生きたいか、感じて創造しましょう。
＊考えずに「ふっと浮かんだこと」を自分の声として採用してみましょう。
＊人に相談しないで、何事も自分で考える癖をつけましょう。
＊向かうべき夢・目標を持ちましょう…　等々。

しかし、そもそもが、巻きつけた自我が感じたり、考えたりするのですから、本当の自分の答えと出会うのは、至難の業！
やればやるほど、自我の声が充満して、本当の自分の声がわからなくなってしまいます。

もし、色んなものを見て回って、色々やっているのに、「自分がわからないループ」から抜けられないとしたら、それは、あなたが悪いのではなくて、『本当の自分と自我の関係といった、しくみ』を知らなかったからなのです。

他にも、ノウハウでなんとかしようとする回答がありますよね。

例えば、
A .今の職場にモヤモヤするなら、スキルを身につけて、ワンランク上の転職をしましょう。

B .元カレに酷いことをされた傷が痛むのなら、「こんないい女をふったんだ」と後悔させるくらいいい女になりましょう。

C .相手と分かり合いたいとしたら、まずは、こちらがよく、相手の話を聞きましょう…　等々、

でも、こんな対処療法では、今起こっている悩みや問題の、根本解消にはなりません。

なぜなら、量子力学でも解明されたように、人間の認識には、もの凄い力があるからです。（興味のある方は、光の二重スリット実験、などを検索してみて下さい。）

どういうことか簡単にお伝えすると、あなたは「自分が認識した（＝そうだと思っている、信じている）現実を創り出す」ことができるんです。スポーツなどでも、そうですよね。メンタルトレーニング、イメージングが大切と言われますが、負けると思っていたら負けますし、ゴールを決めるイメージがなければ、そのボールの軌跡はつくり出せません。


ですから上記ＡBＣで言えば、
A .例えば、今の職場へのモヤモヤが、「自分は無能だ」という思いこみからきていたら
　①なんだか自信なさげな態度になったり、
　②いつも「これでいいですか？」と確認をとって、怒られないようにしたり、
　③「自分のボロ」が出ないように、理論武装して取り繕ったりしています。

でも、それをすればするほど
　①→人からバカにされたり
　②→人に低姿勢で接するから、上からマウントされたり
　③ →取り繕う方に忙しくて、その仕事に本当に必要なことまで頭が回らなかったり、物事の本質を見失ったりします。


B .例えば、元彼へ感じる傷が、「自分は愛されない」という思いこみからきていたら
　①愛されない部分ばかり拾って、いつも暗くなってしまい
　②「愛してる」と言われても、信じられなかったり
　③いつ相手が去っていくか怖くて、いつもすがり付いてしまったりします。

でも、それをすればするほど
　①→陰気だから、相手が一緒にいても楽しくなくて距離を置かれたり
　②→相手は、信じてもらえないことが嫌になって、疲れてしまったり
　③→重たいから、ますます避けられて、ついには別れてしまったりします。


C .例えば、相手とわかり合いたい想いが「私はわかってもらえない」という思い込みからきていたら
　①いつも、わかってもらえない部分ばかり拾って、もう自分の気持ちを言うのも諦めて閉ざしていたり
　②わかってもらえない怒りが爆発して、普通に会話ができなかったり
　③わかってもらおうと説明が多くなってくどくなったりします。

でも、それをすればするほど
　①→言わなければわかってもらいようがありませんし
　②→いつも感情をぶつけ合うだけで本意が伝わらず、会話が終わってしまったり
　③→いつも「わかってもらえない」という認識で、わかってもらえない現実を創り出し続けます。

思い込みって、すごいですよね。（思い込みが強化されて、「こうするべき」になったものを『自我』と呼んでいます。）

ここまで読まれて、いかがですか？対処療法やノウハウばかりやってきませんでしたか？

でも、最先端の科学・量子力学で、人間の認識が現実に与える影響が解明されてきたので、もう、現実を創っている製造元の、『あなたの認識を変えなければ、日常の現実は、代わりようがない！』ということが、わかったのです。

だから、安心してください。これまで、なんとなく、周りが言う『良くなれそうな学び』に、たくさん時間や労力をつぎ込んでも、思うようなあなたになれなかったのは、あなたが悪かったのではないのです。こんなこと知らなかったからなのです。

そして、元気を出してくださいね。だって、逆に言えば、この製造元の認識を発見＆解消していけば、現実は変わるのですから。

わたしは、日々、沢山の方と接していますが、「もっと輝きたい！」「もっと活躍したい！」「使命を知って自分の役割を果たしたい！」みたいな想いを、皆さん、よく口にされます。でも、そういう人に限って、「自分はこんなもんだ。」「自分には無理」と、色んな自我でご自分を縛って、制限して…、だからこそ渇望して、モヤモヤと、もがいていらっしゃいます。

そこで、自我を発見＆解消し、本当の自分に戻って頂くのですが、すると『愉しい〜！』という感覚が湧くようになってこられます。子どもが夕方、「お家に帰りなさい」と言われても、「やだー！」と、ずっと砂山を作っているような、そんなフリーモチベーションを手にしていかれるのです。それは、『たら・れば・べき』などの原動力とは真逆の『ただ、やりたいからやる！』という純粋なエネルギーなので、ガマン頑張りで何かを達成しようとしていた頃より、はるかに楽に・軽く・楽しく、色んなことができていかれます。その結果、ふと気づいた時には、「あれ？すでに輝いている〜！！」と、その自分に気づく！多くの方が、そんな変化を体験していらっしゃいます。

周りのため、自分のため、日々がんばっているのに、いつも空回りして報われないことって多いですよね。もし、あなたもそうだとしたら、これまで、「なんでこうなるの？」って、ワケもわからず、ずっと悩んでこられたかもしれませんが、もう、ここまで読んでこられたら、なんとなく「そうなるしくみ」が分かってこられたのではないでしょうか。そう！あなたが悪かったのでも、親や環境が悪かったのでも、なんでもないのです。本当は、誰も何も悪くない。

2-2でもお伝えしたとおり、本末転倒の結果をもたらす「自我（＝ウソの自分）」で生きているのですから、報われないはずです。なぜなら、「自分なんてこんなもの」「会社なんてこんなもの」「お金って…」「結婚って…」「男って…」「女って…」という思い込みの認識でその通りの現実を創り続け、それを変えるために、「私はこうなってやる！」「こんな会社に転職する！」「お金を稼ぐ！」…などなど、「自我（ウソの自分）」を巻きつけてがんばっているのですから。

しかも、その叶えようとがんばっている願いは、「本当のあなたの願い」ではなく、「自我の願い」だったのですから、叶ってもそこまで嬉しくない！虚しいはずですよね。

自我を解消して、本当の自分に戻れば、制限や縛りのない、「本当の自分」が発揮され始めます。すると、これまで、引き寄せの法則などで聞いてきた、「求めていたものが向こうからやってくる」日常にシフトしていいきます。わたしが関わった方は、みなさん、口を揃えて言われるのですが、「自我の解消をメインに、愉しく本質に触れているだけで、思考や生き方のナビが勝手に切り替わっていきました。ただそれだけで、外側にはあまり働きかけていないのに、がんばっていた頃よりも、お客さんが増え、売り上げも上がり、不思議なことに、時間には余裕ができて、ずっと夢だった家族団欒の喜びも手に入りました！」みたいな変化が起こっていくのです。

あなたは、日常で、嫌なこと、嫌な人って、いますか？
これまでの「良い・悪い」という二元思考を使っていれば、必ず、嫌なことや嫌な人っていますし、割と「嫌なことに囲まれがち」だと思います。わたしは二元も中庸も超える新たな思考を提唱しているのですが、その思考に入れ替え、自我を解消し、本当の自分に戻っていくと、日常で、嫌な人や嫌なことがなくなっていきます。

思考で、ものごとの捉え方が変わるのはもちろんですが、「本当の自分」というのは、元々が愛そのもので、寛容で、あらゆる出来事をそのまま受け入れることができるからです。どんな人のことも、その人の学びのプロセスとして温かく見守ることができ、自分に何か起こっても、その奥にある愛や、学びが瞬時に見えるので、もはやそれは、嫌な人とか嫌なことではなくなってしまうのです。あなたも、そんな愛しかない世界で生きていきたいと思いませんか？

まずは、「嫌なことは、やめる」ことから始めていきます。「えー？嫌なことでもやらなきゃいけないことあるし、嫌なことやめたらわがままな人になりませんか？」と、よく聞かれるのですが、そうではありません。むしろ、逆です。

人は、自分がガマンしたり、嫌なことでもやらなきゃ（＝自我）ってやっていると、誰かがそれをやらない時、許せなくなります。「わたしもガマンしてやってるのに、なんであなたはやらないの？！」と、人にもガマンを強要しがちなのです。どうですか？あなたに、なにかそうやって、強要してくる人がいたら、窮屈で、嫌ですよね？その人のこと、嫌いになると思います。

なのに、みんな、自分が自分に「やらなきゃいけないでしょ！」と、いつもなにかを強要し続けている。自分のこと、嫌になるはずですよね（笑）

だから、逆に嫌なことをやめると、どうなるか？！ そう、周りに優しくなれます。自分が嫌なことをしないのですから、相手がしなくても許せるのです。

そして、嫌なことをやらせるのは「自我＝ウソの自分」ですから、嫌なことをやめることは、自我を静かにさせていくことにつながる＝本当の自分が出てきやすくなるのです。

そして、『自我が頭（＝考える）』と例えるなら、『本当の自分は心（＝感じる）』です。頭(理性)優先の人は、心（ハート・感性）が閉じています。「やらなきゃ！」という頭より、「やりたくない」と言ってる心の方を取っていくと、本当のあなたが復活していきますよ。

ただ、いきなり大きな嫌なことを辞めようとはしないでくださいね。職場の嫌なこと等は、少し後回しにして、まずは、帰宅してからの自分のワールドの中で、例えば、『休日は掃除しようと思っていたけど、かなり疲れてしまっていて、今日は掃除よりも眠っていたい、と思うなら、眠る方を取ってあげる。』とか。そんな、あまりあなた以外に支障がないようなところから始めていってください。すると、だんだん、職場とか、あなた以外の人がいる空間でも、上手に、優先順位付けや取捨選択ができるようになっていきます。

嫌なことをやめていくと、少しずつ、心が元気になっていって、「あれしてみたい」「これしてみたい」みたいな想いが、ポコっポコっと湧いてくるようになります。

嫌なことやガマンで（＝頭で）日常を埋め尽くしている時は、それらをこなすのにいっぱいいっぱいで、やりたいことなんて湧いてこれないのです。

よく、頭（＝自我）優先でガマン人生を生きている人が、「やりたいことが見つからないんです。」と「やりたいこと探し」をされていますが、これは、絶対に、無理です。「やりたいこと」に出会うことができないのはもちろんですが、もし、出会ったかのように見えたとしても、それは、「本当のあなた」の心からの願いではない（＝自我が自我の欲求を満たすためのやりたいことだったりする）ので、それをやってみても、思ったより満足しないことが多いのです。

だから、『やりたいことを見つけるには、順番がある！』と知ってください。
まずは、嫌なことをやめる。それをしばらくやり続けていると、次第に、ポコっと、『それ、なんの意味があるの？』みたいな、ただ、ハートが純粋にやりたいことが湧いてきます。そこで、『そんな意味のないこと、無駄よ。やんない、やんない。』みたいに、頭で押さえつけずに、『そっかぁ…。意味もワケもないけど、わたしのハートはこれをやってみたいんだね。了解！させてあげるよー』みたいに、自分への愛で叶えていってあげると、思わぬ嬉しい展開になっていったりします。

『やりたかったことが向こうからやってくる』引き寄せのような状況は、この延長線上で起こってくるのです。

いかがでしたか？ここまでお伝えしてきたことに、妙に納得したり、なんとなくそうだなぁ…、って共感が湧いてきている方は、一度、お話ししにこられませんか？

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